久々に上京した。
初夏のこの季節、
買ったばかりのワンピースを着て。
むかしの記憶を頼りに大改造計画進行中の東京で、
・・・いつものごとく迷子。
すばらしい。
お茶の水から神保町まで歩くつもりが市ヶ谷まで。
途中四ツ谷で一休み。
軽い疲労を感じながら通りを見つめる。
けやきの木が。
なんだか東京の空はちょっとそっけない。
見上げれば風が吹きつばめの飛び交うわが町K市。
先週の金曜、
荒れ模様の空のした、
空気を裂くように飛び交うつばくらめ二匹。
ふるさとを怨む歌は謳う気はさらさらないけれど、
この頃少し気苦労が多い。
慶事あり忘時のなかつかのまの人生の機微に触れ、
なんだか自分の生活が愛しい。
山の中で見た世界と人の世の浮き沈み。
けっして一言でくくれない人間感情。
・・・まあいいや。
とりあえず筆を買おうと、
山馬筆をお店の人に訊く。
すると現在は製造中止であり、
手に入れるには専門の店へ行かなければならないらしい。
先生のおっしゃっていた墨の色は青いのです、
というコトバが頭をよぎる。
わたしの技術では山馬筆はまだまだですね、
ということかな・・・。
頭に思い描く理想と現実にできる絵のギャップ。
イメージと感情の制御がコントロールできない技量。
また山にこもるか・・・。
2008/05/26
画業専心。
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